フィラリア
フィラアリアは寄生虫で、
蚊によって媒介されます。
フィラリアが犬に寄生して
成虫になると、右心にすみつくため、
心臓の弁がうまく閉まらず
心臓の働きが悪くなり、
やがて心不全を起こします。
犬の体内に成虫のオスとメスがいると
ミクロフィラリアという子虫を
血液中に産みます。
この時に蚊が犬から吸血すると、
血液と一緒に蚊の体内にはいります。
気温の高い日が続くと蚊の体内で
ミクロフィラリアが成長して、
犬に感染できる子虫になります。
この状態で再び犬から吸血すると、
蚊に刺された穴から子虫が
犬の体内に入って感染します。
犬の体内に入った子虫は
1~2か月ほど筋肉の中で
成長してから血管内に入り、
最終的に右心に到達します。
1カ月に1回の予防薬は、
実際には犬の体内に入った子虫が
筋肉の中にいる間に殺す薬です。
つまり、感染そのものを予防
するのではなく、感染しても
成虫になって心臓に寄生するのを
予防するのです。注意が必要なのは
投薬した日からさかのぼって
1カ月の間に犬の体内に入った
子虫を駆除している点です。
ですから蚊がいなくなっても
すぐに薬をやめてはならず、
蚊がいなくなった1カ月後まで
薬を続ける必要があります。
予防できる病気をきちんと
予防することで、長生きできるように
なります。
忘れず飲ませてあげてください。
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