子犬のおもちゃの意味

【おもちゃで遊びながら

いろいろなことを学習する】


野生の世界では、犬は生きるために

最大限の努力をします。

敵や獲物の気配を感じとるために

常に嗅覚や聴覚などの

感覚を研ぎ澄まし、

眠っているときも気の休まる時は

ありません。

空腹を満たすために、

獲物を全速力で追いかけ、探し出し、

捕らえて引きちぎり、

噛み砕き、急いで食べます。

子犬の時代は、同じ群れの仲間と

咬み合い、物を取り合ったり、

狩りのまねをしたりして遊ぶ中で、

いろいろなことを学習していきます。


一方、家庭の一員として

家庭内で暮らす犬は、

敵に襲われる心配も、

全速力で駆け回るようなこともなく、

お腹をだしたまま眠り、

目の前に出された安全で

消化の良い食べ物を

食べる生活です。


安全で飢える心配のない生活は

とても幸せなことですが、

野生時代の本能を今なお

強く残している犬にとっては、

活動量が不足していると

言えるでしょう。

一日のほとんどを家の中で過ごす

生活は刺激が少なく、

暇と体力を持て余してしまいます。


犬のおもちゃは、こうした生活に

刺激を与えるものです。

ころがるボールを走って追いかけたり、

音のするぬいぐるみを噛んだりすることで

犬の感覚は刺激され、

脳の働きや運動神経は

発達していきます。

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